三浦岩礁の道(剣崎)4月


アシタバ

セリ科シシウド属

抗菌、抗酸化作用、βカロテン等ビタミン、ミネラルが豊富。新芽や、ツヤのある若葉は苦みやくせもなく美味。おひたし、白和え、てんぷらなど。また薬酒・薬茶・浴湯料としても利用

 

ボタンボウフウ

セリ科カワラボウフウ属(別名長命草)V.A、B2、B6、C、E、カロチン、ポリフェノール、カルシウム、鉄等が豊富。セリ科特有の強い芳香があり、沖縄ではヤギ汁など癖の強いものと一緒に調理される。根は洗って輪切りにしたものを数日乾燥させ、薬酒・薬茶にする

 

ハマカンゾウ

ユリ科ワスレグサ属

同科ヤブカンゾウのつぼみは金針菜として薬膳などによく使われる。鉄分豊富。冬期〜春先に、葉先を落とした白い茎をさっと茹で、酢味噌和えにすると甘味があり癖もなく、とても美味

 

ハマダイコン

アブラナ科ダイコン属

3~5月頃、茎先に十字形花をつける。葉は大根によく似ているためわかりやすい。つぼみは菜花のようで美味。名古屋名産"守口漬"の守口大根は、本種の改良品種

 

ミヤコグサ

マメ科ミヤコグサ属

4~10月頃、花茎の先に山吹色の蝶形花をつける。若芽のおひたしは、ほんのり甘く大地の味。アクがある為塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水にさらす。おひたし、和えもの、汁の実、天ぷらなど

 


スイカズラ

スイカズラ科スイカズラ属

新芽はアクが強い為、塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水に30分さらす。おひたし、和えもの、煮物、炒め物、天ぷらなど漢方では葉を忍冬、花を金銀花と呼び、清熱解毒に利用

 

テリハノイバラ

バラ科バラ属

日当たりの良い山野や海辺、丘陵に自生する。葉は光沢があり、地面を這うように成長する。5~6月に5弁の白い花が咲き、9~10月に赤い偽果ができる。赤くなる寸前に採取し、日干ししたものを生薬で営実という。利尿及び下剤として強い作用があるため注意が必要

 

マルバアキグミ

グミ科グミ属

4〜5月、芳香のある黄白色の花を付け、10〜11月に赤い実をつける。生食のほかジャムや果実酒に

 

ニガナ

キク科ニガナ属

折ると白汁がでる。4〜5月に若芽を塩一つまみ加えた熱湯で茹で冷水にさらし、和えもの、煮物、炒め物、汁の実などにする沖縄のニガナはホソバワダン(キク科アゼトウナ属)で、このニガナとは別種

 

シャリンバイ

バラ科シャリンバイ属

4〜7月に芳香がある5弁花をつける。10〜12月に黒熟する。苦味があるが果実酒にすると美味。樹皮は大島紬の染料として利用される

 


イソギク

キク科キク属

葉の裏面が綿毛に被われ、葉の縁が白くみえる。香りがとても強いため、食用だけでなく浴剤や薬茶にも向いている

 

カジイチゴ

バラ科キイチゴ属

枝に棘がない。4〜5月に白い5弁花、5〜6月に橙色の実が熟す。甘味が強く、生食他ジャムや果実酒に

 

ミツバアケビ

アケビ科アケビ属

3〜5月に花を付け、9〜10月に果実が熟す。3〜4月の若芽はアクがある為、塩一つまみ加えた熱湯で茹で冷水にさらし、おひたしや和えものに。果実は生食、炒め物、果実酒に

 

クコ

ナス科クコ属

4~6月に若芽を摘み、茹でて冷水にさらし、おひたしや和えもの、生では天ぷらに。秋に赤い実がなる。滋養強壮、抗酸化作用など薬効が高く、漢方薬や薬膳でもよく利用される。肝・腎・血を補うためアンチエイジングにも。実は枸杞子、根の皮は地骨皮、葉は枸杞葉として利用

 

ヒジキ

褐藻類ホンダワラ科ホンダワラ属(海藻)2月頃から柔らかいヒジキが収穫できる。この時期はややかたいが時間をかけて調理すれば煮物などに利用できる

 


三浦岩礁の道(毘沙門湾周辺)5月


サルトリイバラ

ユリ科シオデ属(サンキライ)

西日本では柏の葉がないため、この葉で餅を包み、山帰来餅と呼ばれている。茎に棘がある。若芽・若葉を塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水にさらし、おひたしや和え物に。根茎は漢方薬の「土茯苓」として利尿、解熱、下痢止め等に利用

 

イヌビワ

クワ科イチジク属

3~6月の若芽・若葉を塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水にさらす。ココナッツや枝豆のような味。8~11月に実がなるが、これも食べられる

 

ハマボッス

サクラソウ科オカトラノオ属

花の咲く様子が法具の払子に似ているため、この名前がついた。香りがとても良い

 

エビヅル

ブドウ科ブドウ属

9~10月に紫黒色の実がつく。生食のほか、ジャムやジュース、シロップなどにする

 

ハマヒルガオ

ヒルガオ科ヒルガオ属

花はさっと茹で、三杯酢で和えると色がきれい。葉のしぼり汁は虫刺されに効果がある

 

 

 


ハマボウフウ

セリ科ハマボウフ属

3~5月の若葉を生で刺身のツマ、サラダ、天ぷらなど。軽く茹でおひたし、和え物、酢の物など。花はカリフラワーのような歯ごたえで、サラダにも合う。根はみそ漬けや薬酒に。香りはボタンボウフウに似ている。明治時代から栽培され、八百屋にも並ぶため、ヤオヤボウフウの異名もある

 

ヨシ(アシ)

イネ科ヨシ属

別名アシ。茎は中空で、4~5月にタケノコ状の若芽を摘み、皮をむき茹で、冷水にさらしておひたし、和え物、煮物などにする

 

ハマウド

セリ科シシウド属

アシタバに良く似ているが、食用にしない。茎を切るとハマウドは白い液が、アシタバは黄色い液が出るため判別できる

 

ハマアカザ

アカザ科ハマアカザ属

4~6月に若葉を摘み、塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水にさらす。おひたしや、和え物などに。ややアクがある

 

ミゾソバ

タデ科タデ属

4~8月の若葉を塩一つまみ加えた熱湯で茹で、冷水にさらし、おひたし、和え物、煮物、炒め物などに。葉が牛の顔の形に似ているため、ウシノヒタイの別名もある

 


マルバグミ

グミ科グミ属

葉は丸く光沢がある。10~11月、黄白色の芳香のある花をつけ、翌年4~5月に楕円形の赤い実をつける。ジャムや果実酒に

 

アキグミ

グミ科グミ属

葉はやや細長く、4~6月に咲く花は白から黄色に変化する。秋に丸く赤い実をつける。ジャムや果実酒に

 

スカシユリ

ユリ科ユリ属

6~8月、オレンジ色の花弁に濃い斑点をつけた花が咲く。やや苦味があるが、根茎を煮て食用できる

 

ハマゴウ

クマツヅラ科ハマゴウ属

葉は広楕円形で対生。7~9月に紫色の唇形花をつける。11~12月に黒熟果をつける。これを乾燥したものは、漢方薬の蔓荊子(マンケイシ)で、風邪や頭痛、関節痛、眼の充血など疏散風熱に用いられる

 

カジメ

コンブ目Lessoniaceae科カジメ属

茎部が分岐していない。入浴剤として利用すると、アトピーや美肌に効果がある

 

アラメ

コンブ目Lessoniaceae科アラメ属

茎部が分岐している。カジメ同様、入浴剤としても利用できる