「三浦半島の海浜植物1」


 

日本列島には、寒冷地型のアマニュウ、東日本海域型のアシタバ、南日本暖地型のボタンボウフウというセリ科の三大薬草が分布していますが、三浦半島の海辺には、このうちアシタバとボタンボウフウとが自生しています。

 

アシタバもボタンボウフウも、根茎が太く長く発達して、岩のすきまや地中深くに支根を伸ばし、海の波浪や強風に耐えて生育しています。両種とも、新芽・若葉は食用に、茎と葉・根茎・果実・花は薬酒、薬茶のほか浴湯料などとして全草が利用できます。

 

主な健康作用としては、新陳代謝を促進し、疲労回復、強壮強精、血管の強化、血流の促進、健胃整腸、高血圧症、美容などに効用があります。

 

ともに常緑性のため、葉と茎・根茎は通年、果実は秋~冬と、オールシーズン利用できるという楽しみもあります。