城ヶ島(三浦半島)2017.9.21


クコ(花)

ナス科クコ属

8~11月に淡紫色~赤紫色の5弁花を沢山つけ、その後楕円形の液果を結び、10~12月に紅熟する。実をクコ酒にし、疲労回復、新陳代謝促進、強精、美容などに利用

 

クサギ(花)

クマツヅラ科クサギ属

8月頃からビンク色の花をつけ、その後藍色の果実をつける。果実は染料として利用。葉には臭気があるが、茹でたり蒸したりすると消える。若葉を塩ひとつまみ入れた熱湯で茹で、冷水にさらしてからおひたしなどに利用

 

カラスザンショウ(実)

ミカン科イヌザンショウ属(落葉高木)
幹や枝に刺がある。7~8月に淡緑色の小花をつけ、その後実がなり、晩秋に暗赤色に熟す。葉と果実は、陰干しし、薬湯に利用できる。テルペン等、精油を含み、疲労回復・神経痛・腰痛によい

 

ツルボ

ユリ科ツルボ属

8~9月に薄紅紫の総状花序をつける。花期以外の時期、鱗茎は百合根として食用できる

 

ハイネズ

ヒノキ科ビャクシン属(常緑針葉低木)海岸の砂地や崖に自生し、幹は地を這って伸びる。雌雄異株で、4月頃緑褐色の小さい花をつける。その後、球形の実をつけ9~10月に紫黒色に熟す。熟果・未熟果は果実酒にするとジンに似た風味が味わえる。新陳代謝促進、疲労回復、健胃整腸、解熱、鎮静、安眠等に利用

 


スカシユリ(種)

ユリ科ユリ属

海岸の岩場、崖地に生える多年草。6〜8月に橙黄色の花をつける。根はユリ根として食用できる

 

ワダン(花)

キク科アゼトウナ属海岸の岩場・草地・砂地に生える越年草。茎や葉を傷つけると白い乳液がでる。9~11月に黄色い花をつける。食用にはしない(葉は苦味がある)

 

ハマゴウ(花・種)

(旧クマツヅラ科)シソ科ハマゴウ属(落葉小高木)海岸の砂地や草地に群生し、幹が地を這って伸びる。7~9月に紫青色の唇形花をつけ、その後球形の石果を結び、9~11月に紫黒色に熟す。これを乾燥し、漢方薬の蔓荊子として風邪や頭痛、関節痛、目の充血など疎散風熱に利用

 

マルバアキグミ(実)

グミ科グミ属(落葉低木)

海岸のやぶや崖地に生える。春に白~薄黄色の小さい花を咲かせる。果実は6~7mmの球形で、秋~冬に朱赤色に熟す。熟果を果実酒にでき、新陳代謝促進、疲労回復、食欲増進、美容などに利用

 

テリハノイバラ

バラ科バラ属

日当たりの良い山野や海辺、丘陵に自生する。葉は光沢があり、地面を這うように成長する。5~6月に5弁の白い花が咲き、9~10月に赤い偽果ができる。赤くなる寸前に採取し、日干ししたものを生薬で営実という。利尿及び下剤として強い作用があるため注意が必要

 


マルバシャリンバイ(実)

バラ科シャリンバイ属

4〜7月に芳香がある白色の5弁花をつける。10〜12月に黒熟する。苦味があるが果実酒にすると美味。樹皮は大島紬の染料として利用される

 

ノブドウ(実)

ブドウ科ノブドウ属 (落葉つる性木本) エビヅルに似るがノブドウは葉の裏に綿毛がない。7~8月に淡緑の花をつけ、9~10月に実が熟す。薬酒は外用として関節痛や捻挫、打ち身など患部にすり込み痛みをとる

アシタバ(花・実)

セリ科シシウド属

海岸の草やぶ、林の縁に生える多年草。葉柄や茎を切ると黄色の乳液を分泌。7~10月に大型の複散形花序を出し、淡黄色の小さな5弁花をつける。抗菌、抗酸化作用、βカロテン等ビタミン、ミネラルが豊富。花や種は天ぷらにしてもよい。また花・種・根は薬酒に利用できる。新芽や、ツヤのある若葉は苦みやくせもなく美味。おひたし、白和え、てんぷらなど。また葉と根は薬茶・浴湯料としても利用

 

ボタンボウフウ(花・実)

セリ科カワラボウフウ属 (別名:長命草)V.A、B2、B6、C、E、カロチン、ポリフェノール、カルシウム、鉄等が豊富。セリ科特有の強い芳香があり、沖縄ではヤギ汁など癖の強いものと一緒に調理される。根は洗って輪切りにしたものを数日乾燥させ、薬酒・薬茶にする